当院はアルコール健康障害・薬物依存症支援拠点機関として看護師(外来・病棟)・精神保健福祉士による「相談支援コーディネーター」を配置し、関係機関との連携を含めた各種相談に応じるようにしています。
アルコール健康障害および薬物関連問題のある方、並びにご家族。医療・保健・福祉 担当者。自助グループで回復に取り組んでいる方。民生委員、保護司など関係者・関係機関担当者など。お困りのことがあればお早目にご相談ください。
依存症(アディクション)はストレスに関連した病気です
私たちは、ストレスや不安にさらされていると、いろいろな健康の障がいが生じてきます。

①は、胃潰瘍や高血圧などの生活習慣病や心身症などの身体の異常としてあらわれる病気です。
②は、現代社会に多くみられるうつ病や神経症など心の病気です。
③は、アルコールや他の薬物への依存そしてギャンブルや借金など広く依存症(アディクション)と呼ばれる行動の変化です。
鳥取県の取り組み
「アルコール健康障害対策基本法」が2014年6月に施行されました。鳥取県では全国に先駆けて予算化し、鳥取県アルコール健康障害対策推進計画を策定し、県内に2016年5月にアルコール健康障害支援拠点機関を、2018年4月より薬物依存症支援拠点機関を設置しています。
取組みの具体的内容
取組み その1
アルコール健康障害・薬物依存症支援拠点機関の設置
- 「相談支援コーディネーター」を配置して予防啓発から相談対応、関係機関との連絡調整をします。
取組み その2
発生予防・進行予防・再発予防という
各段階に応じた対策を実施
- 県民向けのアルコール健康障害の普及啓発、依存症に対する偏見解消
- アルコール医療の推進と連携強化
精神科医とかかりつけ医及びかかりつけ薬局の連携強化: アルコール健康障害支援拠点機関の助言・介入・医療提供、県の東部・中部・西部医師会による依存症対応力向上研修事業等
- 健康診断及び保健指導
- 相談支援の充実
既存の相談窓口の周知と広報、アルコール健康障害支援拠点機関による連携と支援強化
- 人材の確保等
「アルコール健康障害普及啓発相談員」の育成:依存症から回復した当事者や民生委員・保護司等より育成・任命し、相談体制を充実